教授挨拶
診療科長・教授
服部 憲路
探究心を持ちつづけ、
患者さんと真摯に向き合える医師を育成します。
当診療科は、日本血液学会認定施設、骨髄・末梢血幹細胞採取・移植認定施設および臍帯血バンク登録移植施設に認定され、病床数は50床(無菌室12床を含む)で運営されています。
スタッフ一人一人が日常診療の中から想起される問題を探究・追究していくことで、臨床研究や基礎研究へ推進していき、それがまた社会へ還元できる形になるよう支援していきます。今後も臨床・教育・研究の体制をより一層構築していき、当診療科から多くの医師を輩出していくことで医療の発展に貢献していきたいと考えます。
●診療体制
私達の診療は昭和大学病院、藤が丘病院、横浜市北部病院、江東豊洲病院の4施設が連携し、白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器腫瘍から貧血、血小板減少や凝固異常などの非造血器腫瘍、HIV感染症など多岐にわたる疾患を日々診療しております。難治性血液疾患に対しては造血幹細胞移植を積極的に取り組んでおり、近年では無菌室が増床され、長期フォローアップ外来(LTFU外来)も開設されました。2022年には造血幹細胞移植推進地域拠点病院の指定を受けて活動しています。今後も診療体制の充実を図り、多くの患者さんに質の高い医療を提供できるよう研鑽を積んでまいります。
血液疾患は長期にわたって根気強く病気と向き合っていくことがあります。そのなかで一人一人の患者さんと真摯に向き合い、安心して治療が受けられるよう、その患者さんに見合ったテーラーメイドの医療を提供していきたいと思っております。
●教室の歴史・沿革
私達の教室は1956年に昭和医科大学第二内科教授に就任した清水盈行先生によって血液疾患を診療するグループとして創設されたのが始まりです。その後1988年に診療科として血液内科が創設され、初代教授は鶴岡延熹先生、2005年より第2代教授として友安茂先生が就任され、2008年には内科学教室再編に伴い血液内科から内科学講座血液内科学部門となり、2016年より第3代教授として中牧剛先生が就任されました。2022年4月より、私 服部憲路が第4代教授を拝命いたしました。
●入局希望の先生方へ
血液疾患はあらゆる臓器に症状をきたし、全身管理が求められる診療科です。内科を志す先生方には、診療を通じて内科全般の十分な知識・臨床力を身につけることができます。また血液分野は病態の解明や新規治療・新規薬剤の開発が急速に進んでおり、基礎から遺伝子レベルまで幅広く知識が必要となります。これらの知識の習得のため、日々の診療や論文検索、症例発表などを丁寧に指導し、よりよい血液内科医への成長を手助けします。希望によって大学院修了後は海外・国内への留学も可能です。
私達の教室は、個々の意見を尊重しながら、お互いを高めあえるような場所を提供できるよう心がけております。
略歴
2003年 3月
昭和大学医学部 卒業
2003年 4月
昭和大学大学院臨床病理学 入学
2007年 3月
昭和大学大学院臨床病理学 修了
2007年 4月
昭和大学医学部血液内科 助教(員外)
2011年 4月
Cancer Science Institute of Singapore (CSI), National University of Singapore
2013年 4月
昭和大学医学部内科学講座血液内科学部門 助教
2014年 5月
昭和大学医学部内科学講座血液内科学部門 講師
2020年 4月
昭和大学医学部内科学講座血液内科学部門 准教授
2022年 4月
昭和大学医学部内科学講座血液内科学部門 教授
現在に至る
資格
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日本内科学会認定医
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日本内科学会総合内科専門医
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日本内科学会指導医
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日本血液学会認定血液専門医
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日本血液学会指導医
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日本造血・免疫細胞療法学会認定医
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日本輸血・細胞治療学会認定医
所属学会
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日本血液学会 (評議員)
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日本造血・免疫細胞療法学会 (評議員)